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オリオンの神話 [神話]

オリオンはたくましい好青年で、武勇にも優れていた。
だが、極めて横暴であった。

彼の最期に至るまでには、ふたつの話がある。

オリオンは何かにつけ自分の力を誇示するため、オリンボスの神々の嫌われ者だった。
あるとき、オリオンが「自分より強い動物など、この世に存在しない」と高言したため、ゼウスの妻ヘラの怒りを買った。
そして、彼女は、オリオンの通る道筋に巨大なサソリを放った。

何も知らないオリオンは草むらから突然出現したサソリに足を一刺しされ、その猛毒のために敢え無く命を落とした。


もうひとつの話。
オリオンは、月と狩猟の女神アルテミスと恋仲だった。

女神アルテミスと太陽神アポロンは双子のだった。
太陽神アポロンはオリオンの粗暴さがきらいだった。

そこでアポロンは彼の元に毒サソリを送った。
驚いたオリオンは海に逃げた。
アポロンは、海中を頭だけ出して歩くオリオンが岩とも丸太とも見分けがつかないのをいいことに、アルテミスに示し
「弓の達人であるおまえでも遠くに光るあれに矢を当てることはできないだろう」と挑発したのである。
これに乗ったアルテミスは恋仲とも知らず弓を引きオリオンを射殺してしまった。

後にこれを知ったアルテミスは嘆き悲しみ、ゼウスに頼んで彼を星座にしてもらった。




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